2001年、デュクール家は古い歴史をもつこのシャトーを購入し、畑とシェの両方で大規模な改修工事を行いました。アペラシオンの東寄りに位置するこのシャトーの畑では、右岸の品種の女王であるメルロがそのエレガンスを遺憾なく発揮します。
言い伝えによると、元来このシャトーはこの辺りの田舎貴族が基地として利用していたもので、彼は血の気が多く戦いに明け暮れていたとのこと。“ノワール=黒”は彼の鎧兜の色や、夜の闇に紛れて悪事を働いていたことに因んでいるのだそうです。このシャトーで手下とともに寝起きししながら、日中はぶどうを育てたり兵士として戦い、夜になると略奪などをしていたのでしょう。
平均年間生産本数:33,000 本
ウノローグ:ジェレミー・デュクール
醸造
収穫:朝早く涼しいうちに収穫し、最高のぶどうだけを選別
マセラシオン:24~48時間の発酵前低温マセラシオン
発酵:温度制御ステンレスタンク(26℃前後)でアルコール発酵 、3週間かけて優しくキュヴェゾン(30℃)、液抜きと圧搾、フリーランワインとプレスワインを選別、温度制御ステンレスタンク(18℃前後)でマロラクティック発酵
熟成:オーク樽で12カ月(新樽、1年樽、2年樽が各33%)熟成。瓶詰めの後、カーヴで18カ月以上の瓶熟成
テイスティング
色調:輝きのあるルビー
香り:優しく撫でるような細やかなアロマ、赤い果実とトースト
味わい:丸みがあり樽を感じさせるアタック、豊かなマチエール、溶けたタンニンによるバランスの良い骨格。イチゴやブラックベリーが持続し、余韻に爽やかさやエレガンスを付け加える
フードペアリング
赤身肉のバーベキューまたは煮込み、ジビエ、ややスパイシーな料理、チーズ、チョコレートのデザート
ワインボトルの写真 テクニカルシート 賞やメダル